うつ病の原因は、1つではないとされています。詳しく紹介いたします。
うつ病になる原因は、大まかに、3つのカテゴリで説明されています1、2、3、4)。
うつ病になりやすい遺伝的傾向に加えて、病気やケガ、月経や産後などでうつ病を発症しやすくなることを指します。
生まれつき、うつ病になりやすい性格・気質がうつ病発症のトリガーになることがあります。
生活を取り巻く環境が悪いと、うつ病を発症してしまうことがあります。
図:うつ病の発症原因
他にも、慢性的に疲れ切った状態、知り合いのいない場所へ引っ越してからの孤独感、大切な人を失ったショックや災害などによって、うつ病になってしまうこともあります。
①~③に代表される要因が複雑に絡み合うことで、うつ病が発症すると考えられています(図)1)。
あくまで遺伝的な傾向であり、例えば「親がうつ病を患っていた」といったことです1、2、3、4)。うつ病は、遺伝子の変異があると発症する遺伝性疾患ではありません2)。
たくさんありますが、例えば、脳卒中や心筋梗塞になるとうつ病になりやすいことが分かっています。また、パーキンソン病のような脳の病気を患うと、うつ病・うつ状態を来すことがあります。生活習慣病であれば糖尿病、さらには、がんもうつ病を引き起こしやすいとされています。
心的外傷後ストレス症(PTSD)や神経発達症(別名:発達障害)とうつ病が同時に起こると、うつ病が重くなることがあります。
例えば、几帳面や完璧主義、強いこだわり、人の評価を気にする性格、自信が持てないタイプに多いとされています。
ストレスは、外部から刺激を受けて生じる緊張状態です。
特に、家庭/職場環境の悪さ、経済的に苦しい状況、慢性疾患などで感じる日常的なストレスは、うつ病につながりやすいと考えられます。
【出典】