うつのこと

うつ病と歩む道

うつ病の原因は?
うつ病の原因は、1つではなく、遺伝的要因や身体疾患、これまでの経験、性格、自分を取り巻く環境、そしてストレスが積み重なり、脳細胞の活動性のバランスが崩れることで発症します。
また、うつ病の多くは、重要なできごとや、慢性的な過労状態など、ストレスを感じるような状況の後で発症します(図)1)

図:うつ病の発症原因

どのくらいの期間治療が必要?
うつ病の治療期間は、「急性期」、「回復(継続治療)期」、「再発予防(維持治療)期」と大きく3つの期間に分けられ、各期間の長さは「急性期」が6~12週間、「回復期」が4~9ヵ月、「再発予防期」が1年以上とされています(図)2、3)うつのこと-うつ病と歩む道)。
うつ病の治療を始めればすぐに症状が回復するわけではなく、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、少しずつ回復に向かいます(図)。

うつ病は、治療しなかった場合でも6~12ヵ月で6~7割が改善するとされています4)。しかしその一方で、1年以上症状が改善しないこともあります1)。そのため、症状の悪化を防ぐためにも、医師の診療を受けることが大切です。
ただし、うつ病の治療を受けても、症状改善後の半年間は再発率が高いことがわかっています4)。そのため、ほとんど症状があらわれない寛解に達した後も、根気強く治療を続け、「回復期」と「再発予防期」を過ごすことが大切です1)

図:うつ病の治療経過

Kupfer DJ, J Clin Psychiatry, 1991; 52 Suppl: 28-34.より改変

【出典】

  • 1)野村総一郎 監修:入門 うつ病のことがよくわかる本, 講談社, 東京, 2018
  • 2)厚生労働省ホームページ「こころの耳、働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」http://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/(2019/09/20アクセス)
  • 3)Kupfer DJ:J Clin Psychiatry, 52 Suppl:28-34, 1991
  • 4)落合慈之 監修:精神神経疾患ビジュアルブック, 学研メディカル秀潤社, 東京, 2015